206日記

2000年10月

久しぶりの帰郷

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2000年10月11日(水)

久しぶりに富山の実家に帰郷した。といっても遊びに行ったわけではなく、12日と13日に仕事で富山に出張するので、今夜のうちに移動したのだ。宿泊費を浮かすために出張期間中はずっと実家に泊まるつもりだ。

私の故郷は、富山といっても石川県との県境に近いところにあるので、富山市にある会社の営業所までは50km近くも離れている。都会なら電車で通うところだろうが、ここはそれでは却って不便という土地柄・・・電車はそこそこ走っているが、駅までと駅からの足が不便なのだ。そんなわけで営業所まで車で通うために206も連れてきた。

PM7:30頃に名古屋の自宅を出発して、名神から米原経由で北陸道を走る。名神の交通量は昼間とあまり変わらないが北陸道はガラガラだ。空は曇っているようだが、時折雲間から星空が垣間見える。夜空の明るい名古屋ではあまり顧みることのない星ぼしに、なんとなく懐かしさを憶えた。

「天の光はすべて星」・・・昔読んだSFにそんな台詞があった。超光速航行理論を発見した老科学者が、天を仰ぎ見ながらつぶやくのだ。魂を星々の間にめぐらせば、宇宙を旅するのに理論もロケットも要らないと。現実に生きる我々は、宇宙旅行どころか206という車に乗って地を這い回るしかないが、心を夜空に向けて、遠くの宇宙に思いを馳せるのも悪くない。

尼御前SAで夜空を見上げながらしばし休憩の後、先を急ぐ。ばあちゃんの待つ実家に到着したのはPM10:30頃だった。

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北陸のプジョー

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2000年10月13日(金)

日本ではプジョーはマイナーな存在だが、名古屋ではいちおうプジョーを見ない日はないくらいの台数は走っている。

では、北陸ではどうだろうか。

12日、13日と富山市内の営業所に車で通ったが、見かけたプジョーは106が1台のみだった。そのかわり(?)、8月にモデルチェンジした新型カローラを数多く見かけた。名古屋ではカローラは逆に多くの車に埋もれてあまり目立たない。う〜む、なんというか「保守的だが新しもの好き」といった田舎の典型だな。わけのわからん外車は敬遠して、既存の国産車が新しくなるとすぐに飛びつくというわけだ。

これまで、BBSなどで、北陸のプジョー乗りが「今日どこそこでプジョーを見かけました」なんて嬉々として書き込んでいるのを見ても「あ、そう」くらいに思っていたけど、名古屋と比べて遭遇率がかなり低い状況を見ると「なるほど」と納得してしまう。私の印象では北陸のプジョーユーザーはユーザー同士の結束が固いように感じられるが、こういった事情があったわけだ。

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遠くにありて

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2000年10月14日(土)

富山から名古屋への帰路は、五箇山から高山を経由して飛騨の山間部を走ったのだが、その前に206で実家の周辺をちょっと走ってみた。


稲葉山

小矢部市にある300m級の山。高い山ではないけれど、晴れた日には富山平野を端から端まで見渡すことができる。屏風のような立山連峰は圧巻のひとこと。頂上付近には牧場があって牛や羊が放牧されている。地元の人間はよく知っているけど、他にはあまり知られていないスポットである。頂上までの道路はいまいち整備されていない。


子撫川ダム

稲葉山の頂上から西に下っていくと、子撫川ダム近くに出る。ダムは石を積んで川をせき止めただけといった感のある簡易な造りに驚かされる・・・もちろんそんないい加減な造りではないのだろうが。 この日、トンボを採りにきたという老人に出会った。


宮島峡

子撫川ダムから2kmほど下流に宮島峡がある。道路のすぐ脇を流れる川に複数の滝が連なっていて、近くに温泉もあることからちょっとした観光名所となっている。澄んだ水が美しい。


この他にも隠れた名所があるかもしれないが、今回はここまでにして、また別の機会に訪れることにしよう。地元の人間なら見過ごしてしまうような物事に小さな感動を覚えるのは、故郷を遠く離れている者の特権かもしれない。そんなことを考えながら、206の進路を飛騨路へ、そしてその先の名古屋へと向けた。

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フランス車は麻薬

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2000年10月22日(日)

フレンチブルーミーティング(FBM)にいってきた。

FBMに絡んで、去年は総勢5台というこじんまりとしたオフ会を開いたが、今年もプジョー206メーリングリストのメンバーを中心にFBM便乗オフが開かれ、去年を大幅に上回る20台近い206が集結した。FBMに集まった206はそれだけではなく、オフとは無関係な206もたくさん見ることができた。「レアだ」「ほとんど見かけない」などといって、オーナー自身が206を珍しがっていた去年とは大違いだ。

正直、イベント自体は去年と大して変り映えはしなかった。しかし、FBMの魅力はなんでもないところに流れるマッタリとした空気だと思う。皆その雰囲気に酔いしれるために集まってくるのだろう。そして、それは何度味わっても飽きることはないのだ。

数々のフランス車とそれを愛でる人びと・・・その愛し方は冷めた目で見ると痛々しいほどだ。壊れても、痛い目にあってもなおも求めるフランス車の魅力・・・にぎやかなFBMの光景をカメラに写しながら、ふと、「これはまるで麻薬のようだな」と思った。

オフ会参加者から、来年はFineBlueで前夜祭から参加しようという意見が出た。
うむ、来年か・・・さてどうしたものか。

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